注目される脱炭素コンクリート

目次

脱炭素コンクリート
二酸化排出量のトレードオフとは?
残る課題
 

脱炭素コンクリートとは?

コンクリートは建築物に欠かせない建材です。しかし、建築物を建てるときの二酸化炭素排出量はそのほとんどがコンクリートと鉄由来と言われています。
特にコンクリートでは、原料として炭酸カルシウムを扱いますがこれを燃焼するときに二酸化炭素が排出されます。この排出される二酸化炭素よりも吸収する量が多いコンクリートのことを脱炭素コンクリートと呼びます。
もし、その二酸化炭素を原料として、さらに二酸化炭素を吸収できることができたならどうでしょうか?
 

二酸化炭素のトレードオフとは?

最近の注目されている方法として二酸化炭素を吸収させる・固定する方法があります。
 
二酸化炭素を吸収させる
大気中に含まれる二酸化炭素濃度は低くほとんどが窒素ですが、その二酸化炭素とカルシウムを
吸収させることで、二酸化炭素から原料を生み出し、大気中の二酸化炭素の量を削減する技術が開発されています。
二酸化炭素を固定する
またコンクリートを硬化させる際に二酸化炭素を使用して固定する方法も見られます。
一般に効果には水を使用しますが、この際に化学反応によって炭化カルシウム、つまり石灰を生成させて固めています。
 

残る課題

残り課題としては、その脱炭素コンクリートを商業用として流通させることです。
CO2の吸収に時間がかかるため、コストが高くなることが課題とされています。
いかにして環境に優しい技術をその業界に流通させるかが今後求められています。