竹を使った建材のポテンシャルとは?

以前耐震建材として注目されているCLT建材を紹介しました!
今回は竹を使った建材が最近注目されていますのでご紹介します!
一見竹と聞くと耐震や物理的な力学耐性が弱いように思いますが、実はとても丈夫な建材となります。
 

目次

竹の建材としてのポテンシャルとは?
竹建材の建物のメリット
竹建材の建物のデメリット

竹の建材としてのポテンシャルとは?

竹は日本において、私たち日本人と竹の関わりの歴史は古く、縄文時代の遺跡から竹を使用した土器や遺品が出土しているほどです。
日本の伝統的な家屋や昔の家では、竹が使用されており、身近なところで言うと土壁に竹の芯を入れるなどして家屋の寒さや暖かさの調節に役立っていました。
現在の家屋に使われることは珍しいですが、成長速度が早く、数カ月で立派な竹になると言われています。また建材的な観点で言うと、コンクリート同様の圧縮強度と、鉄鋼に匹敵する引張強度を持ち合わせており、建材としてのポテンシャルが高い素材です。
最近では、竹を建材として活用したパビリオンが横浜にできるなど注目を浴びています。
 

竹建材の建物のメリット

竹を使った建材には、二酸化炭素の排出を抑えられる効果があります。また、衝撃吸収性が高く、発火点も高いため建材の耐火性もあります。
よって竹建材を使った建物は最近増加傾向にあり、乾燥による伸縮もないことから
建材としての期待が寄せられています。
 

竹建材の建物のデメリット

一方で気になるのはそのデメリットです。デメリットとしては、やはり植物なので虫、カビが着きやすいというのがメリットです。畳の原料がいぐさですが、畳にカビが生えやすいように、竹もカビが生えやすくなってしまいます。
なので、伐採後に虫のつきにくい時期を選んで伐採する方法や、漆塗装を施すなどの対策が古くから採られてきました。最近では、木質材料に使用できる保護剤を使用しカビや害虫などを防いでいます。
 
日本の国土は竹栽培に適した環境で、今改めて竹のポテンシャルが見直されています。