砂漠の国の未来都市計画

前回の記事で2022年ワールドカップにおける日本との対戦国であったカタールの建設とインフラ事情について紹介しました。
 
今回は中東地域の砂漠の国であるサウジアラビアの未来都市建設計画についてご紹介します。
一体砂漠の中にどのような建物を建設する計画があるのでしょうか。。?
 
 
 

目次

サウジアラビアにできる未来都市「ザ・ライン」
NEOMが計画する他の都市
建設に反対する住民の声
 
 

サウジアラビアにできる未来都市「ザ・ライン」

サウジアラビアに建設される話題となっている未来都市をご存知ですか?
砂漠のど真ん中にできるのは、全長170kmの長く伸びた鏡張りのスマートシティで、人口900万人が居住可能とのことです。
公開された建設現場写真からその全長の長さと私たちが想像する未来都市と近しい建設物であることが見られます。
このスマートシティは、ネオムというサウジアラビア北西部のタブーク州に建設中の計画都市の中に建設される予定で、ネオムは公式のYoutube動画にてそのシティの全貌を公開しています。
 
 
砂漠の中に巨大建設物が立ち並び、その都市管理はAIが住人900万人のデータを解析し運用されるとのことです。
100%再生エネルギーが使われるため環境への負担を軽減することができ、エネルギー源には水力、太陽光が主に使われます。
 
ザラインに居住するための方法に関して、現時点で公式な発表はなく、建設計画も未だ進行中です。2030年完成とのことですが、本当に完成できるのかが疑問です。
 

NEOMが計画する他の都市

 
 
2日前に公開されたこの動画、NEOMが新しく計画するサウジアラビアのラグジュアリーアイランド「SINDALAH」です。
 
その広い島群の中には、観光地、住居様々な体験施設が併設されており、観光事業の創出としてサウジアラビア政府も力を入れています。

建設に反対する住民の声

壮大な建物が話題となっていますが、建設計画にあたって苦しんでいる地元住民がいます。
2020年には反対運動を起こした地元住民は逮捕されており、立退が強制されています。
また、死刑判決を言い渡された住民もいるとのことで疑問の声が上がっています。
 
建物を建てるときには住民の理解が必要とされるのが当たり前のことで双方が納得することが必要ですよね。