砂漠の国カタールの建設とインフラ

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会が開幕しました!
カタール国内では7つのスタジアムが新設、1つのスタジアムが改修されました。
カタールは国土の大部分は平坦な砂地でアラブ首長国連邦ドバイの対岸に位置するペルシャ湾の南岸に位置する半島です。
平坦な砂地の中でどのように建設物を構築しインフラを整備しているのか?
建設や建築の観点から見ていきます。
 
 
 

目次

カタールの国土の特徴
砂漠への建設
日本の企業の協力
 

カタールの国土の特徴

カタールの国土の特徴や気候はどうなっているのでしょうか?
カタールの国土面積は日本の秋田県くらいと同じで、人口は約150万人です。
耕地面積は非常に少なく、国土の0.6%にとどまっています。温多湿な夏季(特に7~8月)には、気温が50度近くまで上昇し、わたしたちがイメージするTHE 砂漠の国といった印象ですね。
年間の降雨量が75ミリほどしかないため、食物や野菜は育ちに食い環境です。
そのため緑地化や人口水路の建設が進んでいます。
 

砂漠への建設

カタール国土のほとんどが砂漠です。そんな中どのように建設されるのでしょうか?
砂漠地帯では空気中に塩類が含まれているので鉄筋コンクリートでは錆び付いてしまいます。よってそれがひび割れの原因となり建築物が劣化してしまいます。
そうならないように防水加工やか化学的な修飾で侵入を防いでいます。
他にも灌漑と呼ばれる農地に水を供給するシステムの構築を行い用水を確保しています。この灌漑建設は広大な砂漠の中で水路を確保するためそう簡単な工事ではありません。カタールでも日本の企業が水のインフラ開発に協力しています。
 

日本の企業の協力

カタールで積極的に水のインフラ開発を行なっているのがクボタです。
カタールには淡水がなく海水を淡水化して生活用水として使用しています。しかし都市部までつながる川などもないことから安定的に供給することは難しいとされていました。そんな中クボタは「貯水するための24個の巨大貯水池と、それらを接続し、貯水する約480kmの送水管路、そして水を送るポンプ場を新設」し、カタールの用水インフラに貢献しています。
 
日本から遠く離れたカタールですが、今回のワールドカップで知ったという方が多いのでしょうか?実は日本の企業が水のインフラを支えているんですね。