騒音現場でのやり取りをクリアにするには?

建設現場では解体工事や機械の音で騒音環境にあります。しかしながら現場での作業員同士のコミュニケーションが取れていないと事故や怪我、ミスにつながることもあります。
今回は騒音環境でいかに現場作業員が仕事をしやすくできるのか?そんなサービスの紹介です。
 
 

目次

実際の現場ってどれくらいうるさいの?
首掛けデバイスで目的の方向の「声」を拾う
骨伝導ヘッドセットで快適な音声を届ける
最後に
 

実際の現場ってどれくらいうるさいの?

実は建設現場の騒音は法律で規制されています。
環境省が定めるところでは、「騒音は85db(デシベル)、振動は75db」とあり、それ以下の騒音と振動でなければいけません。
とはいえ85dbの騒音とは一体どれくらいなのでしょうか?
例えるならば救急車のサイレンのように多くの人が気づくような大きな音です。
他にもゲームセンター内の店内をイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。
通常の会話は難しく、0.3m以内の距離で大きな声で話さないとコミュニケーションが取れないと言います。
 

首掛けデバイスで目的の方向の「声」を拾う

解体工事中や実際に作業をしている間はスマホなどのデバイスを使ってのコミュニケーションは現実的ではありません。実際に話すことでコミュニケーションを取る必要があります。
そこでフェアリーデバイセズが提供するウェアラブルデバイス「THINKLET」は特定の方向の人の声を拾うこととが可能です。高性能の音響処理技術が搭載されており、騒音と人の声を識別し、選択と集中を行います。
これだと実際の現場でも装着でき、騒音環境でも仕事の効率が上がることが期待されますね。
 

骨伝導ヘッドセットで快適な音声を届ける

パナソニックは古くから高い音響技術を持っています。安全に快適に音、つまり現場の声を伝達する手段として開発されたのが骨伝導ヘッドセットです。
骨伝導とは、音は耳の鼓膜を振動させることで脳に信号が伝わります。骨伝導では鼓膜ではなく、耳小骨という骨を伝って振動を脳に届けています。
このヘッドセットでは信号(音)と雑音、つまりS / N比を大きくし、クリアに信号のみを振動として伝えます。
上記のウエアラブルデバイス同様、やはり現場ではスマホやタブレットを扱いながら解体工事や作業をするのは難しいです。このような技術で聞こえやすく、仕事ができるのは望ましいですね。
 

最後に

今回は現場の騒音の中でどのように伝達するのか?について着目しました。
一方で現場の音を周りに迷惑がかからないよう減らす努力も必要です。一般には防音シートが貼られることが多く粉塵対策としても有効です。しかしながらこの設置は法的に義務付けられたものではありません。さまざまな工夫が必要ですが、現場の中での快適さ、周囲に対しての快適さどちらも双方向に働くことが期待されます。