建築分野のBIM活用

建築分野におけるBIM活用をご存知でしょうか?
ビルディング・インフォメーション・モデリングの略称で政府は22年度第2次補正予算に計上に約80億円を計上すると発表しました。
 
建築分野におけるBIM活用とはどんなものなのか具体的に見ていきます。
 
 
目次
BIM活用とは?
国土交通省の補助
実際の取り組み
 

BIM活用とは?

具体的にBIMとはなにをどう活用するのでしょうか?
BIMとは簡単に言ってしまえば建築物のデータベースです。PC上に作成した3次元モデルに、コストや仕上げなどの属性データを付与したデータとなります。
あらゆる過程で情報活用が必要とされており、最近の建築プロセスでは主流になりつつあります。実際の建築物の設計だけでなく予算や見積もり、構造、設備などのデータが含まれており一貫して施工を進めることができるとされています。
実際にBIM活用のためのソフトウエアはすでに多く販売されています。
 

国土交通省の補助

とはいえこのBIMはソフトの価格が高い上に、使いこなすには高い技術と知識が求められ、学習コストも高いことがデメリットとして挙げられます。
よって中小企業などでは導入が難しく未だ普及が進んでいるのは大企業というのが現状です。
よって国土交通省はこの活用を促進しようと予算を40倍に増やしました。補助対象に含まれるのはBIMソフトの利用費やパソコン・タブレット端末・AR(拡張現実)ゴーグルといった周辺機器のリース費、CDE(共通データ環境)の構築費など。BIMコーディネーターやBIMマネジャーの人件費・委託費、講習費、BIMモデラーへの委託費などです。
 

実際の取り組み

実際に活用して建築されたのは富士山世界遺産センターです。
その複雑な立体構造や設計から二次元平面の図面では困難であることから導入されました。しかし既存の職人たちはCADなどのソフトの扱いに慣れているため、BIMソフトの扱いに長けた人材が不足していることも課題としてあげられたようです。