メタバースと建設業界のその後

メタバースやNFTなどWeb3の話題がホットな2022年でした。
そんな中GENCHO PLUSでは過去にメタバースと建築との掛け合わせによる最新事例を紹介しました。
 
 
2022年も終わりに向かうということで、メタバースと建設業界のその後として今どんな活用や取り組みがされているのか紹介します。
 

目次

メタバースとは?
メタバースと建設業界の相性
現在の活用事例など
 

メタバースとは?

まずはそもそものweb3とメタバースの定義とその関係性(共通点と相違点)をおさらいします。 web3の定義とは、「非中央集権(分散型)のインターネット」のことを指します。
あくまでweb3という概念そのものは、車のエンジン的な役割を果たしており、そのエンジンの上に乗りうるころができる新たな手法がメタバースだと筆者は理解しています。
メタバースの具体的なイメージは、例えばアバターを介したバーチャルコミュニティ、VRゴーグルをつけた仮想空間上でリアルなゲーム体験ができるなどが挙げられます。VR専用のゲームストアも存在しています。
 

メタバースと建設業界の相性

メタバースと建設業界の親和性はどうでしょうか?
メタバースというと、自分がアバターとして現実世界ではなく仮想的な世界で日常を楽しむのが大衆が考える基本的なコンセプトとして挙げられますね。
住居という意味では、仮想空間上での建設や建築設計、がありあそうです。
しかしながら、広義の意味で捉えるとその活用は上記にはとどまりません。
例えば、メタバースの仮想空間上での建設ビルのモック設計からどのような建設ビルが外観とマッチするのか、VRやARを用いた遠隔での工事は現地に行く必要はなく生産性の向上が見られそうです。
 

現在の活用事例など

実際の事例として、鹿島建設では「VR空間を利用した新たな現場遠隔管理を実現」とBIM/CIMモデルや点群データ、現場カメラのライブ配信映像をVR空間内で共有するシステムを開発しています。
 
私たちが容易に想像するような、仮想空間上の住居やそこでの日常における建設との相性ではなくて、やはり現実世界においてメタバース作成におけるVR ARや化シミュレーション技術を活かした生産性向上や革新的な取り組みに方向が進んでいるようです。
 
私たちは現実世界とは切っても切り離せません。仮想空間上で全てが完結するのではなく、やはり現実世界の建設においていかに人手不足、生産性向上を改善するための技術として使われている方向にシフトしそうです。