完全リサイクル可能な住宅
みなさんはBioHome3Dという言葉を聞いたことがありますか?BioHome3Dは、バイオベース材料のみを使用した3Dプリント住宅のことで、2022年に発表された世界初の技術です。今回の記事ではこのBioHome3Dの魅力をお伝えいたします。

完全リサイクル可能な家
BioHome3Dの最大の特徴はずばり、「100%リサイクル可能な家」という点でしょう。
これまで実現されてきた3Dプリント住宅では、コンクリート基盤の上にコンクリート壁が印刷されることが一般的でした。再生可能材料を使用した3Dプリント建築物と言った場合でも、屋根を支えるフレームやトラスなどは別で用意をする必要がありました。
一方、BioHome3D住宅では、床、壁、屋根を含むすべてのパーツが木質繊維とバイオ樹脂によってプリントされています。この特徴により、建築業界全体の課題であった二酸化炭素排出量を、短期・長期の両方のスパンで軽減させることが可能になりました。すなわち、住宅全体を3Dプリントすることにより、短期的な施工の無駄を無くすことができます。さらに、100%バイオベース材料を使用することで未来の世代による完全リサイクルが可能になり、長期的な環境負荷を減らすことができます。