メタバースのその後・・・

みなさん、GWはいかがお過ごしでしょうか?
今回は昨年度話題となったメタバースが現在どのような動きを見せているのか調査しました。

目次

話題となったメタバース
Metaのメタバース事業の例
現在のメタバースの活用:建設業界編
 

話題となったメタバース

メタバースは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、サイバースペースや仮想世界の概念として徐々に注目を集め始めました。しかし、その後の急速な発展は、いくつかの要因によって加速されました。
  1. 技術の進歩: 高速インターネット、クラウドコンピューティング、3Dグラフィック技術の向上など、デジタルインフラの発展がメタバースの成長を促しました。
  1. スマートフォンの普及: 2010年代に入ると、スマートフォンが急速に普及し、インターネットへのアクセスが容易になりました。これにより、仮想世界やメタバースへの関心が高まりました。
  1. ソーシャルメディアとゲームの融合: ソーシャルメディアプラットフォームとオンラインゲームが結びつくことで、メタバースの概念が一般の人々にも広まりました。特に、FortniteやRobloxなどのゲームが、メタバースの普及に大きな役割を果たしました。
  1. COVID-19パンデミック: 2020年から始まったCOVID-19パンデミックは、リモートワークやオンライン教育が一般化する中で、仮想空間でのコミュニケーションやコラボレーションの重要性を高めました。これにより、メタバースの開発と普及がさらに加速しました。
これらの要因が相まって、メタバースは急速に発展し、様々な産業分野で活用されるようになりました。建設業界も例外ではなく、メタバース技術を活用した新たな設計手法やコラボレーション方法が生まれています。
 

Metaのメタバース事業の例

2021年の終わりに、フェイスブックは社名をメタ・プラットフォームズへと変更し、今後はメタバースへの取り組みを同社の主要事業として位置づけることを公に示しました。現在はオキュラス(Oculus)などのVR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術の開発を進めています。しかし、メタがメタバース事業への投資を進めているものの、最新の決算でその事業のコストと損失がこれまでで最も大きくなったことが明らかになりました。その背景には、やはりメタバースの拡大と巨額投資があります。一時は撤退したように見えたものの、現在ザッカーバーグ氏はAIとメタバースへの継続投資を強調しています。
世界的な流れとしては、ウォール・ストリートジャーナルによると、「メタバースがすぐに実現するという認識は誤りで、テック業界がAIにシフトしている現状を報道」とあります。確かにChat GPTの登場で急速にAI業界へまた風向きがシフトしたことも伺えます。
 

現在のメタバースの活用:建設業界編

メタバースと建設業界ではどうでしょうか?建設業界でのDX化は進むもののやはり実用的につかわれているのは、BIMやCIMといったデータ活用に向けた取り組みが進んでおり、いわゆる”メタバース”、仮想空間上であたかもそこに現場があるように遠隔で操作を行うような例は実用例が未だなく、開発段階であることが伺えます。実際に現場で使える、支えているレベルの技術はまだまだ普及していません。